概要
サーキットで走る上で重要なホイールナットを買います。
ホイールナットは素材、構造、サイズなど色々あるので何が良いのかを調べてみます。
サイズ
まずは、覚えるサイズは一択なのでこれだけ覚えておきましょう。
M12: というのがネジの太さ。
P1.25: ネジピッチです。
スイフトスポーツのホイールは1つにつき5穴なので20本必要になります。
ロックナットの必要性
ロックナットは、標準のホイールナットに代わって、またはそれに加えて使用され、ホイールの盗難防止に役立つ特別設計されたナットです。以下にその必要性を詳しく説明します。
セキュリティ
- 盗難防止: ロックナットの最大の利点は、ホイールの盗難を防ぐことです。ロックナットは特殊なキーがないと取り外せない設計になっており、標準的な工具では解除できないため、盗難のリスクを大幅に減少させます。高価なアルミホイールやカスタムホイールを装着している車両にとって、この保護は非常に価値があります。
保護
- 損害からの保護: ロックナットは、ホイールやタイヤに対する無理な取り扱いから保護する追加の障壁を提供します。例えば、不正な試みでホイールを外そうとした場合、ロックナットはホイールへの損害を防ぐことができます。
パフォーマンス
- パフォーマンスへの影響は最小限: ロックナットは、車両のパフォーマンスにほとんど影響を与えません。重量やバランスの面で、通常のナットとほぼ同等であり、運転の質に悪影響を与えることはありません。ただし、正しいサイズとタイプのロックナットを選択することが重要です。
考慮すべき点
- 取り付けと取り外し: ロックナットは特殊なキーを必要とするため、タイヤ交換や緊急時の作業に余分な手間がかかります。キーの紛失は、ロックナットを取り外す際に大きな問題となるため、管理には注意が必要です。
結論
ロックナットは、特に高価なホイールを保有している車両にとって、そのセキュリティ機能による盗難防止のメリットが大きいと言えます。保護とセキュリティを重視する車両オーナーにとっては、投資する価値があるアクセサリーです。ただし、キーの管理や緊急時の取り扱いには留意が必要です。パフォーマンスに大きな影響を与えることなく、貴重なホイールを保護するために、ロックナットの使用は非常に有効な手段と言えるでしょう。
装着するホイールはそこそこ高いですが、超高いというわけではないですし、セキュリティ的には常時監視カメラで監視しているのであまり重視しないで行こうと思います。
ホイールとの接地方法
スイスポは「テーパー座」です。角度は60度です。テーパーの場合は基本的に角度は60度になります。
わかりやすいように「60°テーパー座」と読んだりします。
構造
主に、1ピースか2ピースがあります。
1ピースは一般的なナットです。
2ピースは、トルクマネジメントホイールナットとも呼ばれます。
2ピースは、トルクマネジメントホイールナットとも呼ばれます。
車両のホイールを固定する際に一定のトルクを保証し、それを超える力が加わらないように設計されたナットです。この種のナットは特に高性能車やレース車両で好まれ、適切な締め付け力を確保することで、ホイールの安全性と性能を向上させることを目的としています。以下に、トルクマネジメントホイールナットの主な利点と欠点をまとめます。
利点
- 正確なトルク適用: トルクマネジメントホイールナットは、適切なトルクがナットに適用されることを保証します。これにより、ホイールが過剰に締め付けられることや不十分な締め付けによる脱落のリスクが減少します。
- 均一な締め付け力: ホイールに均一な締め付け力が適用されるため、ホイールのバランスが保たれ、振動や不均一なタイヤの摩耗を防ぎます。
- 部品の長寿命化: 正確なトルク管理により、ホイール、ナット、スタッドの磨耗が減少し、これらの部品の寿命が延びます。
- 安全性の向上: ホイールの脱落を防ぐことで、運転中の安全性が大幅に向上します。
欠点
- コスト: トルクマネジメントホイールナットは、通常のホイールナットに比べて高価です。特殊な設計と材料が使用されるため、初期投資コストが高くなります。
- 専用工具が必要: 正確なトルク設定のためには、専用のトルクレンチや特殊工具が必要となる場合があります。これは、保守や交換の際に追加の手間やコストを要する可能性があります。
- 複雑性の増加: トルクマネジメント機能を持つナットは、構造が複雑になるため、故障や不具合が発生した際の診断と修理が難しくなることがあります。
- 知識と経験が必要: 正しいトルク値の設定と適用には、適切な知識と経験が必要です。不適切な使用は、逆にホイールの固定不良を引き起こす可能性があります。
トルクマネジメントホイールナットは、その利点を最大限に活かすためには、適切な知識と正しい使用方法が必要です。これらのナットは、特に高性能車やレース車両において、その価値を発揮しますが、使用する際には上記の欠点を考慮に入れる必要があります。
EnkeiのRC-NUTが有名ですが、1,320円/個なので合計26,400円となり、お値段が高めです。
素材
基本的には鉄(=スチール)を選択する必要があります。アルミは強度が低いです。
袋ナット or 貫通ナット
サーキットでのスポーツ走行において、ホイールナットの選択は車両のパフォーマンスと安全性に直接関わる重要な要素です。ホイールナットには主に「袋ナット」と「貫通ナット」の二種類があり、それぞれに利点と欠点があります。以下に両者の論点、利点、欠点をまとめ、最終的な見解を述べます。
袋ナット
- 定義: 袋ナットは、ナットの内部にねじが切られており、ボルトやスタッドを内側に収める形で締め付けるタイプのナットです。
- 利点:
- ホイールとの接触面が大きい: 袋ナットはホイールとの接触面積が広いため、締め付け時の力が均等に分散され、ホイールの固定が安定します。
- 脱落リスクの低減: 内部にボルトやスタッドを収めるため、緩みにくく、脱落のリスクが低いです。
- 欠点:
- 重量: 袋ナットは構造上の材料使用量が多いため、貫通ナットに比べて重くなりがちです。
- 清掃性: 内部に汚れが溜まりやすく、清掃が難しい場合があります。
貫通ナット
- 定義: 貫通ナットは、ナットを貫通する形でボルトやスタッドが突き出るタイプのナットです。
- 利点:
- 軽量: 貫通ナットは構造がシンプルで、袋ナットに比べて軽量です。これは特に、軽量化が求められるレース環境では大きな利点となります。
- 熱放散性: 熱がホイールからより効率的に逃げやすく、ブレーキのオーバーヒートを防ぐ効果があります。
- 欠点:
- 接触面積が小さい: 貫通ナットは接触面積が小さいため、締め付け時の力が集中し、ホイールにダメージを与える可能性があります。
- 緩みやすさ: 特に高負荷の状況下では緩みやすく、定期的なチェックが必要になります。
結論
サーキットでのスポーツ走行では、車両の挙動が激しく、タイヤとホイールにかかる負荷が大きいため、ホイールの固定安定性と緩みにくさが特に重要になります。袋ナットはその安定した締め付けと脱落リスクの低減により、一般的なスポーツ走行には適していると言えます。しかし、究極の軽量化と熱放散性を求める高度なレース環境では、貫通ナットの利点が生きてきます。
私としては放熱性が重要なので貫通ナットを選んでいきたいと思います。しかも、袋ナットのほうが接地面積が多くなる理由がよくわからないです。
色
これは完全に好みで。黒か赤。値段より質を重視します!
製造会社
みんカラのホイールナット装着件数を見てみると、KYO-EIが1位です。
こうなってくると、下の方のブランドのいくつかはKYO-EIのOEMの可能性が高いです。
買ったもの
貫通ナット、2ピース構造という要件であまり高くないこちらの商品を買いました。
色に関してもネオクロムの虹色のラインナップもあるのですが、ちょっとチャラいし傷が目立ちそうなので安い方にしました。
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