ステアリング(革製品)のメンテナンス方法。拭くだけじゃだめ。

メンテナンス

背景

Nardiのステアリングを4年間、4万キロぐらい使いました。ステアリングの革の部分の肌触りが少しグリップしづらくなってきました。

触った感じがしっとりじゃなくて、サラサラしてちゃんと握らないとグリップしない感じがしてさわり心地があんまり良くない状態になってました。

高価なステアリングなのでちゃんとしたメンテナンスをしたいと思ったので色々調べてみました。

細かいことを気にしない場合のメンテナンス方法

革のメンテナンスは色々な方法があって、知識が必要になるのですが色々気にするのが面倒な方向けの記事です。

革のメンテナンスにはラナパーを塗ればOKです。クリーナーもあると心強いので以下の商品を買えばOKです。革のメンテナンスはステアリングだけではなく、革靴やパスケース、財布、ベルトなどに使えるので買っておけば一生モノです。

アマゾンでは革のお手入れカテゴリーでナンバー1です。

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それぞれラナパートリートメント、及び、ラナパーレザー・クリーナーの注意事項をご確認ください。

以下に、革のメンテナンス方法や、今回行ったメンテナンス方法を紹介します。

革製品のメンテナンス理論

一般論

革製品を長持ちさせるためには、定期的なお手入れが必要です。以下に、革製品のメンテナンスの方法をいくつか紹介します。

  1. 日常的に使用する場合は、革を柔軟にするために、クリームやローションを使って塗布します。
  2. 革製品を使用していない期間は、防湿剤を塗布することで、カビや虫が生えにくくなります。
  3. 革製品に付着した汚れは、軟らかい布やスポンジで拭いて取り除くようにします。水や湿気をかけずに、乾いた布やスポンジで拭いてください。
  4. 革製品を湿らせたり、水に濡らしたりしないでください。水に濡れると、革がふくらんでしぼんだり、変色することがあります。
  5. 革製品を乾かすときは、直射日光を避けて、陰干しするようにします。また、風通しの良い場所で乾かすと、カビが生えにくくなります。

これらの方法を参考にして、革製品をお手入れしていただければ、長持ちさせることができます。

手順

革のメンテナンスの手順は「掃除」と「保湿」です。

掃除

肌と同じメンテナンスで考えれば良いと思います。軽い汚れで水で落ちる汚れの場合は、水ぶきで落とせば良いです。油汚れならば油を分解するような洗剤を含ませて掃除するのが良いです。

しかしながら肌であれば再生しますが、革は傷つけたり荒らしてしまっては再生はされないところが大きな違いです。

ステアリングの場合は基本的に皮脂の汚れや、車をメンテナンスしているときにステアリングを触る場合もあるのでオイルなどの油脂系の汚れ、マクドナルドなどのファストフードといった食べ物を食べながら運転するときもあるので食べのもの油汚れなどが付着していると思います。

なので、水拭きだけでは油分は取り切れないので、油分を分解できる洗剤を使うのが良いです。

保湿

いろいろなタイプのローションやクリームが存在しています。これも人のスキンケアに置き換えて考えると良いです。

保湿のためには油分でベタベタにするのが素材にとっては保湿できて良いですが、ベタベタすると汚れが付きやすいので保湿しつつ表面がサラサラになってほしいという矛盾した要求をしなければいけません。

革には蜜ロウベースのクリームが良いらしいです。ミンクのオイルは保湿性が強い代わりにベトベト感が出るらしいのであまり良くないみたいです。

ステアリングは人肌の温度でも成分が溶け出さないようにならなければいけなく、夏は高温の環境にさらされたりするのでなかなか過酷な状態になります。

革の考え方

革は呼吸する、というたとえがあります。
これは革が湿度に合わせて水分を吸収したり放出したりする特徴があるから。
いつもしっとりした感触があるのは、この水分調整のおかげですね。

https://www.java-style.com/coating/pickup/10681/

とあるように、人の肌と同じようなものと考えると何が革に良くて、何が悪いかというのが感覚的につかめると思います。

今回行ったメンテナンス

保湿クリームにラナパーをすでに持っていたので、どうやって掃除するかだけを考えました。

掃除

徐々にステアリングの革の部分の状態が良くない感じになったので皮脂汚れがメインだと思いました。

洗顔のときに使う刺激の少なさそうな石鹸を溶かしてマイクロファイバークロスに染み込ませて拭こうかなと思ってました。しかしながら、石鹸を溶かしたりするのが面倒だったので以前、シートの座面(布)を掃除するときに利用したブリーズクリアの水溶液を使ってみます。

私は薄めて使う原液を買って、別のスプレーボトルに15倍に薄めて使っています。布類に使うときには15倍濃縮が基準値です。

外装は別の製品ですが中身は「ブリーズクリア」

ちなみに、この水溶液が手に付着すると手がガサガサになるくらい油の分解能力は強いです。無色透明無臭なのであまり効かなそうな感じはしますが、しっかり効きます。ゴム手袋をはめたりして手に付着しないように気をつけましょう。

ブリーズクリアは口に入れても問題ないです。アルカリイオン水のアルカリイオンによって油分を乳化させているようです。素材にも優しいはずです。詳しくは下の図を参照。

マイクロファイバークロスにブリーズクリアの溶液を吹きかけてステアリングを2周拭いて、細かい部分は指にマイクロファイバークロスを巻きつけて拭きました。

60分程度乾燥させました。ドアを開けっ放しにして放置です。

冬で乾燥していて、風が吹いている日なのですぐに乾くはずです。

肌と同じように乾燥させすぎるのも良くないので適度に。

保湿

ラナパークリームを付属のスポンジを使って塗り込みました。

10年前ぐらいに買ったもの。まだまだ残ってます。
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私が持っているラナパークリームは東急ハンズで10年前ぐらいに実演販売をしているのを見て感動してその場で買ったものです。たぶん、このパッケージに写っている岸塚会長が実演していたと思います。

塗り込んだ後は10分程度乾燥させました。薄く塗っているだけなので乾燥すらあまり必要ない気がします。

理想としては、そのまま放置という感じが良いのかなと思います。

そして、ラナパーには以下の特性があります。

保革革を柔らかくしてひび割れから革を守ります。
ツヤ出しもとの色、ツヤに甦ります。
防水撥水効果で雨から守ります。
カビ取りカビを生えにくくします。
補色擦れて薄くなった革の色を取り戻します。
汚れ落し表面のホコリなどの汚れを落とします。

このラナパークリームは、薄く付けるので全然減りません。塗布した後にベタつきがあるときはつけすぎとのことでした。

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比較

ラナパーを右側半分に塗ってみたところ。艶が綺麗に出てます。

比較しないとよくわかりませんが、こうやって比較するとよくわかります。左側は乾燥している感じ。右側はつやつやしてます。

Nardiステアリング。革のメンテナンス。
左:使用前。右:ラナパー塗布後

サイドブレーキカバーも革なのでラナパーを塗ってみました。ボタンがある方の半分に塗ってみたところです。

シフトブーツも革だったので塗ってみました。シフトブーツが一番差分が大きいです。テカテカになりました。

ついでなので、手元にあった革っぽい物にも塗ってみました。ヘッドフォンのイヤーパッド部分の革と、ワイヤレスヘッドフォンのケース自体が革のBEOPLAY E8です。

身近な革製品

まとめ

ステアリングの革部分のメンテナンスを行いました。その結果、カサカサだった革の表面に艶が出ました。

革に対するメンテンナンスの知識が増えました。

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