zc33sのECUチューニングを比較してみました

ECU

きっかけ

R’sさんがスーパーオートバックス 横浜ベイサイドに出店するので行ったことです。

そもそもECU書き換えはあんまりリサーチしていなかったのです。

ECU書き換えよりLSDを先に入れたいなという気持ちがありました。しかし、イベント特価という値引と、その場で書き換えてもらえるというお手軽さが魅力的だったので購入しちゃいました。

普通であれば、ECUを郵送するか浜松のR’sのお店に行く必要があるのでかなりお手軽にできちゃいます!

ECU書き換え内容の詳細

ZC33S スイフト スイフトパーツ : R's [アールズ]
アールズではスズキスイフトZC33Sのパーツを独自の観点から開発・テストを精力的に行っております。特にエンジンパーツにおいては弊社独自のデータ収集と解析により、スイフトユーザーの方々に楽しみ・喜んでいただけます製品を開発させていただいており...

ECUチューニングの選択肢

今回はノリでECU書き換えを行ってしまいましたが、改めてECUチューニングにあたって選択肢のメリット・デメリットを以下にまとめておきます。

HKSフラッシュエディタ

特徴

自分でWindows PCと車のODBポートを接続することによってDIYでECU書き換えを行えるデバイスとソフトウェアです。

書き換えによる主な変更点は以下です。Phase1とPhase2がありますが、Phase1はほとんど純正なので、Phase 2を前提に書きます。

  • スピードリミッターの変更(300km/h)
  • レブリミットの変更(6000rpm⇒6300rpm)
  • ブーストアップ

出力とトルクのグラフは以下です。

メリット

  • いつでも純正に戻せる。
  • 中古での流通が可能。

デメリット

  • 1型にしか対応していない!(2型、3型には対応していません)

Blitzパワコン

BLITZ(ブリッツ) Power Con/パワコン カプラーオン接続でパワーアップ! スズキ スイフトスポーツ(ZC33S)・スイフトRSt(ZC13S)・バレーノ K10C・K14C用 BPC10
ブリッツ(Blitz)
¥31,700(2024/04/27 23:10時点)
・本商品は、エンジンルーム内の圧力センサー部にカプラーオン接続することで独自にブースト圧調整を行い、パワーアップを実現する電子パーツです。
・商品内容:専用パワーユニット、車種別ハーネス(ハーネスの本数は車種により異なります)。

特徴

名前の通り、電子スロットルの開閉度合いを制御して出力を上げるデバイスです。純正との差分は少ないです。トルクに関して言えば、3000rpmから4000rpmは純正より下がってしまっています。

4000rpm以上回せばトルクも出力もノーマルよりかは出ます。

メリット

  • カプラーオンで取付可能
  • 中古で流通可能
  • 安い

デメリット

  • ストリートで使う回転数ではあんまり変化が無さそう。

pivot POWER DRIVE for SUZUKI (PDX-S1 / PDX-S2) – サブコン

PIVOT (ピボット) サブコン【 POWER DRIVE 】ZC33S K14C用 PDXS2
ピボット(Pivot)
¥28,917(2024/04/27 23:10時点)
本製品は、スズキ(K14C / R06Aターボ)エンジン用に最適なパワーアップをするために開発されたサブコンで、クルマの個体差やチューニング状態などに応じ変化率を9段階に調整できます。また耐水構造の小型ユニットは両面テープで装着でき、センサー部へもカプラーオンで簡単に装着可能です。
POWER DRIVE (PDX-S1 / PDX-S2) | サブコンピューター | PIVOT
スイフトスポーツとジムニーがパワーアップする、スズキ専用サブコン(サブコンピューター) POWER DRIVE(PDX-S1 / PDX-S2) の紹介ページです。

特徴

スズキ(K14C / R06Aターボ)エンジン用のサブコンです。9段階に出力を調整できます。推奨は7のようです。

4000rpm以降でトルクとパワーが上がるようです。

メリット

  • 安い。
  • カプラーオン。
  • 中古で流通可能。

デメリット

  • 街乗りで使う3500rpm以下は純正と同じ

A-tech (エイリアンテック)

よく耳にするところです。様々なシチュエーションでの組み合わせに即したメニューがあります。

ZC33S スイフトスポーツ MT AT | ALIENTECH JAPAN OFFICIAL DEALER
ZC33S スイフトスポーツ ECUチューニング   下記内容になります。 ※注意書きが無い場合 MT AT 1型 2型 それぞれ専用データになります。 基本的にむき...

特徴

私の場合は、後はプラグを変えればステージ2.5には行けるので、ステージ2.5のグラフを見てみると172ps出るようです。すごい。PWR(Power weight ratio)は5.987です。

メリット

  • メニューが多数
  • 安価
  • 日本中に代理店がある

デメリット

  • 特に無し

SWK

主に、ECUによるチューニングはSpec1, Spec2, Spec2-proがあります。

特徴

Spec-2を見てみます。マフラーやプラグ交換に関しての言及が無いので純正での計測可と思います。

その他の細かい変更点はこちら。

スピードリミッター変更180km/h → 280km/h

エンジン回転リミッター変更(6MTのみ)6000rpm → 6400rpm (変更可)

クルーズコントロール速度設定制
(セーフティーパッケージ非装着車)

上限105km/h → 上限125km/h (変更可)
(セーフティーパッケージ装着車)

上限105km/h → 上限115km/h (変更可 上限115km/hまで)2型以降はノーマルで速度上限が引き上げられているため、変更はありません

ブーストコントロールマップ変更

ブーストリミッターマップ変更

燃料3Dマップ最適化点火3Dマップ最適化

可変バルタイ3Dマップ最適化

トルクリミッター制御変更

スロットル制御変更

メリット

  • 純正の状態で全体的にパフォーマンスが上がります。

デメリット

  • 現地か、郵送対応のみ

ビークルフィールド

以下の記事でも以前紹介した会社になります。

特徴

2型のノーマル給排気で以下のパフォーマンスが出せてます。

最大トルク32k 177psがマフラーはもちろんプラグだってノーマルのまま出せちゃいます。

https://www.vehiclefield.com/blog/37485/

79,000円

トルクとパワーのグラフ。

メリット

  • ECUの作製工程を公開していて信頼がおける。
  • ノーマル状態でもトルクと馬力が出ている。

デメリット

  • 郵送対応、現地(愛知県)対応

R’s (RRP)

ZC33S スイフト スイフトパーツ : R's [アールズ]
アールズではスズキスイフトZC33Sのパーツを独自の観点から開発・テストを精力的に行っております。特にエンジンパーツにおいては弊社独自のデータ収集と解析により、スイフトユーザーの方々に楽しみ・喜んでいただけます製品を開発させていただいており...

特徴

パフォーマンスは抑えめ。

回転リミッター変更
6000rpm → 6500rpm(MT車のみ変更)
※ノーマルは6000rpmでスロットルリミッター
 6300回転で燃料カットリミッター

スピードリミッターカット
180キロ → 280キロ
ノーマルはスロットル製御によるリミッター

クルーズコントロール リミッター変更
(セーフティパッケージ装着車は除く)
ノーマル105Km → 130Km

金額は税込み99,000円。イベントで現地書き換えだと89,100円。

メリット

  • 全国に出張していて、その場でECU書き換えをしてもらえる。
  • 出力が控えめなのでエンジンなどに優しい。

デメリット

  • 金額の割にはあまりパフォーマンスが上がらない。155PS、トルク26kg/m

フラットウェル

全然関係ないですが、ECU着脱方法が詳しく書かれています。

https://data.emono1.jp/uploader/3895/2018082220470472.pdf

☆228.6ps/5482rpm :37.0kg/m-2,842rpm

メリット

  • チューニングパーツに応じたデータを作ってくれる。以下のパーツごとにカスタマイズされるようです。

☆Turbo HKS GTⅢ FX Spots Turbine Kit 
☆キャタライザー(フラットウェル試作)(交換推奨)
☆マフラー(フラットウェル試作) (低圧損マフラー推奨)
☆インタークーラー(大容量インタークーラー推奨) 
☆スパークプラグ (交換推奨)

デメリット

  • あまり情報がない

HKS Mastery ECU

特徴

Phase 1,2,3があります。

Phase3はHKS GT III Fxタービンを取り付ける必要があります。各フェーズの特徴は以下です。

  • Phase1 : スピードリミッターの変更(180km/h→300km/h)
  • Phase2 : スピードリミッターの変更(180km/h→300km/h)、レブリミットの変更(6000rpm→6300rpm)、ブーストアップ、各種MAPの最適化
  • Phase3 : GT III Fxタービン車用データ、スピードリミッターの変更(180km/h→300km/h)、レブリミットの変更(6000rpm→6300rpm)、 GT III Fxタービン特性に合わせたブーストアップ、各種MAPの最適化

一般的にはPhase2だと思います。代金は税込み99,0000円です。

  • ECUの解析を行い各マップを最適化。燃料、点火時期、ブースト圧の変更により出力及びフィーリングを向上させました。
  • 車両によりレブリミットや、スピードリミッターの変更をおこなうことでサーキット走行時にも性能をフルに発揮できます。
  • チューニングデータの作成、セッティングはフラッシュエディター同様に実車を用いて行っておりますので安心してチューニングECUの効果をお楽しみいただけます。
  • チューニングデータの書き換えはお客様のECUをお預かりしてHKS本社にておこないます。

Phase 2のMT、2型のグラフ。

 normal_MT (Phase 1)Phase 2_MT
最高出力103kW (140PS)119kW (162PS)
最大トルク229Nm (23.4kgf・m)269Nm (27.4kgf・m)
過給圧100kPa (1.01kgf/cm²)123kPa (1.25kgf/cm²)

メリット

  • 大手のHKS
  • そこそこ馬力が出ます。

デメリット

  • 郵送対応のみ

考察

今回は、ちょうどイベントに出店していたR’sでECU書き換えをしてみました。これで物足りなければもっと上を目指してみようかなと思います。

加速の動画です。R’sの人のお話では1.2Barはかかると言ってましたが、オートゲージのブーストメーターでは1.1Barの表示でした。

純正ECUから、R’sのECUチューニングを行った後の感想です。

全域でトルクが向上

最初に発車する時点ですぐにわかりました。

ストリートで乗りやすくなった

回転数によるトルクの変化が無くなって乗りやすくなりました。アクセルのレスポンスも良くなりました。

サーキットでは使える回転数が広がる

低回転からフルアクセルにしたときに、4500rpm回転ぐらいで燃料カットされちゃっていたのですがもっと高回転まで引っ張ってくれるようになりました。

それによって急加速するときにはシフトアップをすぐに行わないといけなかったのですが1つのギアでもう少し引っ張れるようになりました。

その他の細かい変化

  • アイドリングが安定。エンジン内のホースをシリコンホースに変えてから回転数が安定しなくなってた問題が無くなりました。
  • エンジンブレーキの効きが弱くなりました。アクセルオフで燃料カットされなくなった感じです。
  • 低回転のときにアクセルを踏み込んだ際、ちょっと(0.3秒ほど)遅れてスロットルが開くタイムラグが無くなった。

まとめ

ストリートは快適になりました。サーキットでは使える回転数が増えたので乗りやすそうです。これでしばらく様子を見たいと思います。

次に書き換えをするとなったら、エイリアンテック社、ビークルフィールド社で検討すると思います。

後日、NGKのプラグへ交換してからも様子を見たいと思います。

そのうち、グラフにまとめたい。。。

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