概要
後部座席に以下のようにチャイルドシートを取り付けています。
チャイルドシートは後ろに向いているので赤ちゃんの顔が運転席から確認できません。確認できないと困るのが、今寝ているのか起きているのかがわからないので、寝てたら音楽の音量を下げたいし、起きてたら赤ちゃんの好きな音楽を掛けるといったことがやりづらいです。
以下のような物理的な鏡を使ってもよいのですが、夜だと見えづらいし微妙に角度が変わってしまうと見づらくなっちゃって嫌だなぁと感じてました。しかも、ただの鏡なのにちょっと高いです。
そこで思いついたのが、バックするときに設置するカメラを室内に設置して表示すれば良いと思って調べたら、安くて評価が高いものがあったので買って取り付けました。
買ったもの
買ったものはこちら。セールのときに買ったので3600円ぐらいで入手しました。
選定基準は、液晶が綺麗、夜でも投影可能、ステーが付いている、評価がそこそこ付いているというところです。
早速開封してみます。
日本語のわかりやすい説明書が掲載されています。
配線も至ってシンプルです。
アクセサリ電源→モニタ→カメラ
モニタのブラケットは、そのままだと緩いのでちょっと衝撃が加わると脱落しそうでした。なので、隙間に薄い両面テープを挟んでぎっちり固定できるようにしました。
使う機材とケーブルを出してみました。
今回は、下の写真にあるバックカメラを設置するステーと、シガーソケットから電源を取るケーブルは使いません。
まず、バックカメラの設置場所を確認します。それによってケーブルをどこで束ねるかといったケーブリングの設計をするためです。
今回は邪魔にならないけど直ぐに確認できる右上あたりに設置します。さすがに、5インチだとちょっと邪魔です。かといって、設置場所が少ないので、、、
右下のレーダー部分にかぶせてしまっても良いかなと思いましたが、前方視界を結構遮ってしまうので止めました。
配線
バックカメラは有線で接続する必要があります。また、カメラ自体は車の後方に取り付けて前方を写し出すような場所に設置する必要があります。よって、天井に設置するのがベストです。
天井に設置するために、天井の内張りを片方外します。
内張りの剥がし方は以下の記事を参考に。
室内灯を外しての作業なので暗いです。Makitaのワークライトを使って作業します。
バックモニタ用の製品なのでモニターからカメラまでのケーブルがとても長いです。今回設置する場所のカメラとモニターの距離は1mぐらいですが、ケーブルは6mあります。
内張りの裏に束ねておいておいても良いですが、結構な量になるのでケーブルをカットしてカットした部分を接続します。
配線をカットしました。おそらくアナログカメラのRGBとマイナス線の4本です。
線が細いので直線で接続するのが難しいのでねじって接続して、USBはんだごてではんだ付けしました。各線は絶縁しないといけないので熱圧縮チューブで保護してあります。
4本の線を熱圧縮チューブで保護したあとは全部をまとめて熱圧縮チューブで保護します。
カメラを設置
カメラを養生テープで仮に取り付けてみて、どんな感じで写るかをケーブリングして電源を入れてテストしてみます。
カメラの取り付け位置が決まったら、まずは目安として3mmのドリルビットで穴を開けます。
今回、ナッターを使って内張りにネジ止めできるようにします。
今回買ったナッターはこちらです。たくさん使わないので安いものを買いました。
このハンドリベッターを使って内張りにネジ穴を作ります。 説明書が無くて、Amazon上での評価も少ないので心配でしたが問題ありませんでした。適当に部品をくっつけて試しに1つ打ってみたらちゃんと使えました。
今回は、カメラのマウント側のネジが3mmです。なので、3mmのネジ穴が必要になります。
3mmのネジが付属していなかったので別途買いました。いつもホームセンターで用途に合わせてステンレスのISO規格ネジを買うのが面倒なので今回はネジセットを買いました。
ナッター側の穴あけは4.5mmで行います。
使った工具と部品。
こんな感じで綺麗にネジの台座を作れました。
あとはカメラをネジで台座に取り付けて、ケーブルを裏に回す穴を1発開けて配線を通すだけです。
カメラのマウントが完成するとこんな感じになります。
表からは超きれいに見えます。
カメラの設置場所からスマホでチャイルドシートを撮影した感じは以下になります。最後のテストの参考値として掲載しておきます。
電源スイッチを設置
チャイルドシートに赤ちゃんが乗っていないときは、モニタに映像を映す意味が無いのでOn/Offをできるようにスイッチを取り付けます。
本来であればモニタ自体に電源スイッチが付いていると親切なのですがこの製品はありません。
運転席のボタンがたくさん並んでいるコンソールの左から3番目には何もなかったのでここにスイッチを設置します。
表には何を無かったのですが、裏にはカプラーが刺さっている状態でした。なんのための信号なのでしょうか。。。サービスマニュアルを見ればわかると思いますが面倒なので今回は調べません。
配線の色は、黒、紫、赤、オレンジです。
スイッチ部分を作ります。スイッチも1個1個買っていると高く付くので今回はスイッチのセットを買っちゃいました。1個あたり40円ぐらいになります。
スイッチの足により線をはんだ付けし、熱圧縮チューブで絶縁します。
スイッチ部分を、ステップドリルを使って穴あけします。
直径は現物合わせをしたほうが良いので少しくり抜いて、スイッチをはめてみてというのを繰り返します。
センターから1mmほどずれてしまいましたが完成しました。
スイッチをON/OFFしてテストする動画。
テスト
設置できたのが深夜だったので夜にテストしてみます。
周囲が暗いところではほとんど何も映らない感じです。しかしながら実際に赤ちゃんと乗せると肌と黒目のコントラストによって寝てるか起きてるかぐらいは判断できるくらいです。
また、車で走行していると街灯の光が入ってくるので表情が見えます。
駐車場で撮影してみると以下のような感じです。蛍光灯の明かりでこんなに明るく見えます。
昼間は良く見えます。遅延もほとんど無いです。HDR機能がイマイチなので、肌が白飛びします。黒目ははっきり映るので寝ているかどうかは簡単に判別可能です。
白飛びするので天気が晴れているときの表情は良くわからないです。
これは、暗視モードのときに起動して暗視モードで昼間に外で走っているときの状態です。白黒です。
考察
- ナッター、ネジセット、スイッチセットといったメインの部材以外にも色々買ったので1万円近く出費しました。
- 運用しだしてから3週間経過しましたが、非常に便利です。取付作業が面倒ですが価値はあると思います。
- しかしながら、面倒なのでミラーを設置する場合は数分で終わりますが今回の施工は4時間ぐらいかかってます。
まとめ
- 後部座席のチャイルドシートに取り付けた赤ちゃんの様子を確認するため、バックカメラ用のモニターとカメラを室内に設置した。
- カメラの取り付けには、内張りの裏側にケーブルを通し、ナッターを使ってネジ止めし、電源スイッチも運転席コンソールに設置した。
- 夜間でも赤ちゃんの状態が確認でき、街灯や蛍光灯の光で表情も見えるため、実用的なシステムが完成した。
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