概要
エンジンオイルを交換してから時間が経過したのでオイル交換をしてみました。
車屋に持っていくと時間がかかるので、自宅で空き時間でやりたかったので一通り道具を揃えてやってみました。
マンション住まいなので収納が少ないため最低限の道具だけでやるように色々考えてやります。
エレメントに関して
TMスクエアのサイトでは、エレメント(オイルフィルタ)はエンジンオイル交換のたびに交換するのが良いと書かれていたのでエレメントも交換します。エレメントを交換しないと、エレメントの中に古いオイルが少なからず残ってしまうので新しいオイルの劣化が進みやすかったりするとのことでした。
オイルを上から抜くか下から抜くか
上から抜けばジャッキアップが不要で手軽です。しかし、エレメントを交換するとなるとジャッキアップが必要になります。
また、上抜きだとどうしても下抜きよりかは古いオイルを取り切れないようなので下抜きのほうが良いらしいです。
オイル交換の流れ
オイル交換の流れをおさらいしてみて、各ステップで必要になるものを用意しておきます。オイルを抜いてしまうと走れなくなってしまうので、一通りちゃんと用意しておきます。
- 暖気してオイルを温めてジャッキアップ。
- ドレンボルトを外してオイルを抜く
- エレメントを外す
- ドレンボルトとエレメントを取り付ける
- オイルを入れる
- アイドリングを数分して漏れが無いかをチェック
- ジャッキダウン
道具の準備
今回のオイル交換にあたり、買ったものを紹介していきます。
エンジンオイル
R’sの5W-30の4Lを買いました。7,150円とちょっとお高めです。サーキットに行くので少し硬めの高めのオイルです。エンジンオイルはたくさん種類があって選ぶのが難しいので、とりあえずR’sだから安心だよねってことで選びました。
みんカラの口コミ。
エンジンオイルに拘る!のフレーズで開発されたRRPスポルトライトオイルです。
コンパクトスポーツ用に厳選したベースオイルを採用してエステル系の良さを生かしたレスポンス重視のエンジンオイルとしました。
M16AなどのNAエンジンからR06AやK14Cのターボエンジンに適合します。
ジャッキスタンド(ウマ)
ジャッキアップだけでは不安定なので、必ずウマを使って下敷きにならないようにする必要があります。ジャッキアップ中に地震が起きても安全かどうかを考えると必要性がわかると思います。
フロアジャッキ
車体を持ち上げるのに必要になります。重要なのは持ち上げられる重さと、最低地上高です。低ければ低いほど下に潜らせやすいので良いと思います。
純正車高でも、85mmだと引っかかってフロアジャッキが入らなかったのでスロープがあったほうが良いです。60mmぐらいだと入ると思いますがそこまで低いのは売ってない気がします。
スロープは無くても、車に付属しているパンタジャッキを使えばなんとか持ち上がってウマを入れられるので大丈夫ですが、買うべきです。
廃油処理ボックス
缶に詰めて、ガソリンスタンドで回収してもらうという手段もあるのですが、廃油を運搬するときに車内が汚れても嫌なのでゴミとして捨てようと思います。気分的には環境にあんまりよろしくない気がするのですが、なんか一般的なようなので捨てちゃいます。
ガソリンスタンドでの引き取りと比べても金額的にも大して変わらないです。
オイルフィルターレンチ
オイルフィルタレンチの中でも安いのでこちらを買いました。目盛りが付いているのでどのくらい締め込むかがわかりやすくなっています。
今回はトルクレンチを使って締めるので目盛りは使いません。
ドレンパッキン
安心のために毎回交換していきます。23Nmでドレンは締め付けるので結構力がかかるところです。
今回は、買ったのですがR’sのドレンプラグにステンレスのパッキンも付属していたので使いませんでした。
オイルフィルター
今回は、R’sのオイルを買いたかったのでついでにR’sのオイルエレメントを買いました。純正の品番は、16510-81404になります。これの互換性がある商品を選びましょう。
軽自動車と同じ大きさのようなので安価に手に入ります。
純正で良い場合はこちら。
マグネット入りはこちら
激安品はこちら。頻繁にエンジンオイルとエレメントを交換する場合はこちらのほうが安くて良いかもしれません。上記の品に比べると四分の1ぐらいの値段です。
ドレンボルト
マグネット付きのドレンボルトを取り付けたかったので、マグネット付きのドレンボルトをR’sで買いました。
AmazonでもCUSCOのドレンボルトが売っています。オイルフィルタにマグネット付きのものを選べばよいのですが、頻繁に買い換えることになるのでドレンボルトについていたほうが再利用できて良いからです。また、どれだけ鉄粉が吸着できたのかも目視できます。
オイル漏れが起きるととても面倒なことになるので、ちゃんとしたメーカーのものを選びましょう。
オイルジョッキ
オイルを計量して、注油するために使う入れ物です。ペットボトルで代用している人も見かけますが、ペットボトルでやるためには漏斗(じょうご)が必要になります。漏斗の値段が意外と高いのでジョッキを買うほうが安く済みます。
K14Cエンジンはオイル注油口が上の方にあるので、ジョッキにホースをつければ直接入れられます。私はホームセンターに売っているオイルジョッキを買いましたが、アマゾンで売っている蓋がついてるもののほうが保管時に異物混入を防げるのでおすすめです。
大きさは、場所を取らないように1Lを買いました。1Lだとちょっと面倒ですが別にさほど手間ではないので問題ないです。片付けるときに場所を取らないので良いです。片付けるときに中には何も入れられないのでデッドスペースになっちゃうのでなるべく小さい方が良いでしょう。
参考: ホームセンターのオイルジョッキ。
参考までに使い捨ての漏斗。安定性が無さそうなので今回は見送り。
交換作業
作業に必要なものを一通り並べてみました。
ジャッキポイントを確認しておきます。フロントタイヤの後ろあたりのトルクロッド締め付けボルトの部分がガレージジャッキのジャッキポイントです。
前から入れます。
しかし、ジャッキがアンダーパネルに引っかかります。。。あと少しでジャッキポイントに届くのに。
少し引っかかるくらいなので、家にあった1×4木材で車高を上げてみます。
しかしながら、長い板であるため、ジャッキの通り道を塞いでしまってジャッキが今度は入りません。。。(先に気づけよって感じですが)
仕方がないので片方を車載のパンタジャッキで持ちあげて、アンダーパネルが少し上に持ち上がって隙間ができたところにガレージジャッキを入れて持ち上げます。
一瞬、不安定な状態になるので良くないと思います。スロープを準備したほうが良いのはここが理由です。
まあ、なんとかウマをかけられました。
アンダーパネルの一部を外します。プラスドライバーで開けられるネジ5本を外すと、パネルを横にずらせます。
オイルエレメントとドレンボルトがちょうど現れます。
では、オイル抜き取り作業の準備です。オイルパックを組み立てます。紙でできているのでとても不安な感じですが、口が広いからしっかり受け止めてくれるし、低重心なので倒れるような不安はなかったです。
作り方は、紙を上の方に立ち上げて、2つ中に折り曲げます。
最後にビニールを上からかぶせて完成。
ドレンボルトを外します。ここの規定トルクは35Nmと硬いのでネジを舐めないように気をつけます。
下の写真のようなハンドルが短いソケットレンチでは硬くて回りませんでした。もう1サイズ大きいソケットレンチで緩めました。
そして、緊張の瞬間。ドレンボルトを外します。うまくやれば手が汚れないように抜けるみたいです。
最後の抜ける瞬間に手を思いっきり離せば汚れないはず!
しかしながら思い通りには行かないもので、ガッツリ汚れました。ドレンボルトが廃油トレーの中に落ちちゃいました。後ほど手探りで真っ黒なオイルの中からサルベージ作業をします。。。
そして、オイルは真っ黒です。。。ちょっと乗りすぎちゃったかもしれません。
事前にアイドリングしておいて50度ぐらいにしておいたので勢いよくは抜けますが、30分ぐらいは滴ってきます。
同時に、オイルエレメントの方も外してしまいます。まずは、緩ませます。
そして、500mlペットボトルを半分に切ってかぶせるようにして少しずつ緩ませれば手が汚れないらしいのでやってみます。
練習。こんな感じで使います。
エレメントにかぶせて、ペットボトルの上からエレメントを挟んで緩ませていきます。
でも、結局は横から下に漏れてきました。最悪なことに、腕を伝ってあちこちに付着しました。。。でも、手を外したらペットボトルが脱落するので余計周りが汚れてしまうからこのまま継続せざる終えません。
抜けました。オイルまみれです。
30分経過。オイルがほとんど垂れてこなくなったので蓋をしてオイルを追加します。
まず、ドレンボルトを締めます。R’sのマグネット付きドレンボルトです。磁力が強くて隣に今まで使っていたドレンボルトを置くと吸着しちゃいます。
左が新しいボルト。右が純正のボルト。ネジ部が少し短くなってます。。。
35Nmなので、ホイール用のソケットレンチで締めます。
結構なトルクです。。
取り付けるオイルエレメントのシール部分にオイルを塗る必要があります。古いオイルでも新しいオイルでも大丈夫です。古いオイルを抜いている途中だと思うので古いオイルを塗るのが楽だと思います。
オイルエレメント14Nmで締めます。どんどんしまっていってしまう感触があるので、ゆっくり締めて規定トルクになったら終わりとしました。
取り付けが完了したところ。色がついてにぎやかになりましたが普段は一切見えません。
オイル漏れを検知しやすくするために、パーツクリーナーでエレメントの周り、ドレーンボルトの周りを一吹きして、拭き取りしておきます。
次に新しいオイルを充填します。
計量する必要があるのでオイルジョッキに出します。
サービスマニュアルの、オイルエレメント交換時の規定量は3.3Lです。TMスクエアの見解によると、3.9Lが良いらしいです。3.9Lより少ないと横Gがかかったときにオイル切れを起こすようです。
今まで、3.5Lで筑波1000を何回も走っていてあんまり気にならなかったので、中間の3.7Lを入れることにします。
気温は20度弱ぐらいです。泡があります。
こぼさないように1Lずつ入れていきます。
オイル注入口からエンジン内部が見えます。オイルが汚いのがわかります。。。
3.7L入れると人差し指の先端ぐらいになりました。
ジャッキアップしたままアイドリングを5分ぐらいして、オイル漏れや白煙が無いかをチェックします。問題がなければアンダーカバーを締めます。
あとは、ジャッキアップした逆の手順でおろします。
最後に、廃油パックに蓋をして燃えるゴミに出します。オイルエレメントは燃やせないゴミに出します。
考察
今回は、フロントタイヤを両方ジャッキアップしましたが、片側だけのジャッキアップとウマがけなら楽にできそうです。しかしながら、どうやるのかよくわかりません。サイドのジャッキポイントは1箇所なので、ジャッキアップした後にウマを掛けられないと思います。。。
ジャッキアップした上で、タイヤを外して保険として挟んでおくという方法しかないかも。
あと、オイルを3.7L入れているので冬は暖気に時間がかかるようになりました。当たり前ですが。
まとめ
- DIYするにはなかなか面倒です。車屋にあるようなジャッキがあると楽だなと感じました。スロープがあれば、スロープがあればもう少し楽かなと思います。
- デスクワークの息抜きに良いです。オイル交換のためだけにオートバックスやガソリンスタンドに行かないで夜の暇な時間とかにできるのが良いです。冬は寒いのであんまりやりたくない作業かも。。。
memo
- 整備履歴はこちらに記録。
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