zc33sのスピーカーを交換する方法 (FS-C1730とBOSEのツイーターを取付)

オーディオ

概要

スイスポ(おそらく2型のみ)のスピーカーは純正でも十分良い音がするので変更する予定はありませんでしたが、諸事情があり交換することにしました。

スピーカー交換のときに同時にやった方が良いこととしては「デッドニング」があります。前回乗っていた車ではスピーカー交換とデッドニングを同時にやったのでどちらがどの程度効果があったのかよく分からなかったです。

デッドニングとは、自動車などの閉空間における騒音や共鳴を低減するために行う音響改善技術のことです。車両の内部に特殊な吸音材料や制振材を貼り付けることで、ドアやボディから発せられる不要な振動や騒音を抑え、車内の音響品質を向上させることができます。

特に、カーオーディオを高品質なものに交換した場合に、スピーカーから発せられるクリアな音を楽しむためには、デッドニングは非常に有効です。スピーカーが良い音を出していても、車体が振動することで音が歪んだり、外部からの騒音によって音楽が聞こえにくくなったりするため、デッドニングはそのような問題を解決してくれます。

デッドニング材は、ドアパネルの内側やトランク、フロアなどに貼り付けます。これにより、車体の共鳴を減らし、スピーカーが本来持っている音質を最大限に引き出すことができるようになります。また、静粛性が高まり、快適なドライビングが可能になるという副次的な効果もあります。

今回は、スピーカー交換とデッドニングを別の機会に行ってそれぞれの音の違いを検証してみます。

この記事では、スピーカー交換だけを行います。

買ったもの

主に以下の3つを買いました。ちなみに、スイスポのスピーカーサイズは17cmです。

ミッドレンジスピーカー

Pioneer パイオニア スピーカー TS-C1730-2 17cm カスタムフィットスピーカー コアキシャル2ウェイ ハイレゾ対応 カロッツェリア
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スピーカー構成:17cm2層構造アラミドファイバーコーンウーファー/2.9cm アルミニウム合金製バランスドドームトゥイーター

ツイーター

昔、知り合いの車に乗ったときにBOSEのツイーターを付けていてとても良い音色だったのでBOSEのツイーターが存在するかを調べてみたのですが市販はされてい無さそうでした。その代わりディーラー販売の車には付属しているのがあるようです。

今回入手下はFUGA 350GTに搭載されていたツイーターです。ヤフオクで大量に安く出品されています。

素晴らしいことに、もとから付いている裏の金属マウントがスイスポにピッタリハマります。

バッフル

普通ならば、TS-C1730Sを1つだけ買えば良いのですが、ネットワークがセットになっていると高い(約3万円)ので安くできる方法を考えました。

そこで、ミッドレンジスピーカーとツイーターを別で揃えることで安くできそうなことを発見してトライしています。

結果としては大満足です。状態の良い中古を見つけて1万1700円で済みました。

ツイーターをバイアンプ接続したかったというのもあり、スピーカーのネットワークが同じ入力になっているTS-C1730Sは都合が悪いというのも理由です。

バイアンプ接続とは、スピーカーを駆動する際に2つのアンプ(またはアンプの2つのチャンネル)を使用する方法です。これにより、低音用(ウーファー)と高音用(ツイーター)のそれぞれに異なるアンプを割り当てることができます。この接続方法は、それぞれのスピーカー単位が受け取る信号を最適化し、よりきめ細かいコントロールを可能にするため、高音質を実現しやすくなります。

バイアンプ接続により、高音と低音がそれぞれ独立して増幅されるため、音の解像度が向上し、ダイナミックレンジが広がり、音楽をよりリアルに、より豊かに再現することができます。

バイアンプ接続のためにリアスピーカーの出力をツイーターに接続しようとしていました。しかし、配線が面倒なのと重量が増えるのが嫌なのでやめました。

使った工具

ZHUBANG 防音材料 スピーカー用防音テープ スピーカー背面制振吸音材 制振シート 防音フォームパネル 断熱マット吸音マットシート 自動車用断熱フォーム 制振材増量+内張りはがし+デッドニング用ヘラ 豪華24点セット(ブラック)
ZHUBANG
¥2,090(2024/11/21 13:02時点)
【セット内容】 スピーカー背面制振吸音材(約200×200mm/厚さ約20mm・・・2枚) スピーカー用防音テープ(約20×600mm/厚さ約25mm・・・2本) 制振シート制振材(ブラック)(約100×100mm/厚さ約2mm・・・15枚)・内張りはがし(4本) デッドニング用ヘラ(1本) 重量:1.34kg

ドアパネルの取り外し

前置きが長くなってしまいましたが、作業に移ります。まずはドアの内張りを剥がしていきます。

右利きの人は、助手席のほうが作業しやすいので助手席から行うことをおすすめします。

ツイーター部分の上部を手前に思いっきり引っ張って外します。下部にはツメがあるので注意して外します。

純正で付いているツイーター。小さいです。音楽をかけているときに耳を近づけてもなっているのかどうかわからないくらい小さい音です。

次に、ネジを外します。1箇所目はドアノブの裏にあるので内張り剥がしでパネルを剥がします。

もう1つはドアハンドルの裏にあります。マイナスドライバーでカバーをこじ開けて、その下にプラスネジがあります。

最後に、ドアの外側にプッシュピンがあるので先の尖っているものでピンを押し込みます。

そうすると、外れます。

あとは、手を隙間から回して手前に引っ張ります。まっすぐ手前に引っ張るのがコツです。まっすぐ引っ張らないとクリップが壊れたりクリップがドアに残ったりします。

内張りに1つコネクタがつながっています。結構硬いです。

内張りのパネルを上下逆さまにするとコネクタのツメが上に向くのでツメを押して引き抜きます。

コネクタのツメはこんな感じの構造になっています。真ん中の小さな出っ張りを思いっきり押す必要があります。ラジオペンチの先で押したりするのも良いかもしれません。

純正のLED照明オプションを付けているのでもう1つコネクタがあります。こちらの方は、スポンジテープが巻いてあるので、もったいないですが剥がしてツメを押して外します。

ツメが小さくてこちらも外すのが大変でした。

そしてやっと純正スピーカーにたどり着けました。プラスチック製のバッフルに付いていて、スポンジも周囲に付いています。

ネジ3本で留っているのでネジを外します。

スピーカーが専用コネクタでつながっているので外します。

スピーカーとバッフルが一体となっているので、ドア側に土台となるプラスチックのピンが付いています。不要なので外して捨てます。

やはり、メタルバッフルが良い見たいなので高いですがメタルバッフルにします。この部分、雨水が浸水してくるというのもあって木製やMDFは避けたほうが良いです。

説明書はこんな感じ。バッフルだけじゃなくて、ネジとかスポンジも入っています。取り付けまに何が入っているか以下の写真を見ると確認できます。

以下で重要なのは、スピーカーの周りに巻くクッションの向きです。外側が波打ちが細かい方にする必要があります。

ツイーター交換

ツイーターはこちら。ちゃんとハマるか、大きさが合うかが心配でしたが全く問題なく、逆にピッタリでした。

そして、純正と比べてもかなり良いのが実感できるのでツイーターをこれに交換するだけでも十分だと思います。内張りを剥がさなくて良いので交換作業も30分ぐらいで終わると思います。

左が外したツイーター。右が買った中古のBOSEツイーター。サイズ感はピッタリ!

マウントの穴の位置もなんとなく合いそう。

1mmぐらい穴の距離が違うけど、ほぼぴったりです!最後まで締め込むとツイーターがフレームにあたってしまうので9割ほど締めるぐらいとどめます。

コンデンサが付いているので、ハイパスフィルタとしての機能も付いているのでそのままヘッドユニットに接続して使えます。

シンデレラフィット。後で実験しますが、このツイーターに交換するだけでかなり音質は良くなります。コスパ最強だと思います。

コネクタ部はNISSAN用のコネクタでスズキとは合わないのでカットして、WAGOで繋げておきます。ギボシ加工をしてもよいのですが、スピーカー4つ分、合計16(4x2x2)個を作るのが面倒なので。

ミッドレンジスピーカーの取り付け

今回買ったものがこちら。フリマで送料込みで1万円で買いました。

新品の半額で手に入れられました。

スポンジを剥がした後がありますが、全体的にとてもきれいです。

少し傷があるくらいで、コーン紙は問題ないです。カーボン製っぽいので耐久性もありそうです。自社kもが巨大です。

ちなみに、スイスポ純正のスピーカーはとても繊細で少しコーン紙に触るだけで跡が付いて元に戻らなくなります。。。。

バッフルボードを取り付けます。ドア側は黒いネジ、スピーカーを取り付けるのが銀色のネジです。

今回はデッドニングはしないのですが、スピーカーを外すのが面倒なので吸音材だけは先に入れておきます。

先に吸音材を入れてから両面テープのシールを剥がしました。

スピーカー付属のネットワーク機器からの配線を取りつけます。真ん中がミッドレンジ、右側がマイナス、左側がツイーターです。(うろ覚え・・・)大きさがそれぞれ違うので指し間違えることはありません。

ツイーターは下と上から鳴ると音像がぼやけるので後日抜きました。

ネットワーク部はギボシになっていますが、ちょっとサイズが普通よりかは大きいギボシになっています。適合するサイズのギボシがないのでカットしてこちらもWAGOを付けます。

車体側のコネクタも合わせてカットします。

ちょっと頼りないですが、WAGOで接続しておきます。車体側からは2本来ています。おそらく定格電流の関係なので同じ信号が来ているはずです。

ドアの隙間は浸水部分なので、コンデンサや抵抗が入っている部品は内張りの方に持ってくる必要があります。邪魔なので内側に入れてしまいたいですが壊れるのが早まるので。

仮止めしておきます。真横だとドリンクホルダーと干渉するので内張りの出っ張りを見ながら隙間を見つけておきます。

こちらが純正スピーカーとツイーターです。とても軽いし、中古部品として売れるかもわからないので破棄しました。

かなりデリケートなので少しコアキシャルのコーン紙を触ったら折り曲がってしまって元に戻らなくなりました。

まとめ

  • 内張りを剥がして、既存のスピーカーを外して新しいスピーカーを取り付けるだけなので簡単です。片側だけで1.5時間ぐらいで終わる作業だと思います。
  • 配線部分をちゃんと端子をつけるかどうかで時間が変わると思います。

続編

やっぱりリアスピーカーを設置

音質の変化について検証

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