概要
スイスポのフロントグリルをメッシュにしました!
メッシュにすることによって空気取り入れ量を増やして冷却効率をあげ、「S」ロゴを排除できました!
方向性
メッシュにすると言っても、大きくやり方は2種類あって既製品を買うか自分で作るです。
既製品
一番有名なのはモンスタースポーツのグリルです。上下セットで6.6万円します。お金をつぎ込んでも速くなるわけではない、ドレスアップのためだけにこの金額はちょっとつらいです。
次に、リザルトジャパンのグリルです。純正品と完全に置き換えて利用します。未塗装で5.5万円です。見た目はカッコ良いです。真ん中にダクトがついているのも良いです。しかしながら、チリが合わないというレポートが上がってたりします。数ミリじゃなくて、1cmぐらい合わないような報告がありました。
DIY
グリルを完全にメッシュに置き換えている人がチラホラ居ます。
アクセントが無くなってしまってちょっと見た目的には好みではなくなっちゃいそうです。
純正グリルの上部と下部をそれぞれ切り抜いてメッシュを貼ればモンスターのグリルのようになりそうなので頑張って加工してみようと思います。
理想はこんな感じになるはずです。結果的にはモンスターのグリルと同じになるはず!うまくやれば材料費は5,000円のはずです。
ここで1点注意です。
先人の加工をしている事例を見てみると目が細かいメッシュを使っていますが個人的にはおすすめしません。理由は、メッシュが細かいと高速走行時に圧力損失が大きくなって空気取り入れ量が指数的に減るからです。
針金の圧力損失は以下の式で求められます。例えば、圧力損失が無限になれば空気が入ってこないし損失抵抗が0ならばなにもないのと等しいです。
こちらのサイトで簡易的に計算できます。網目はよくある感じの、1mmの太さで4mmの間隔を使ってみます。
- 100km/hのときの圧力損失Δpは、約144Paです。
- 200km/hのときの圧力損失Δpは、約481Paです。
じゃあ、どうすればよいかというと、目が粗いものを使えば良いのです。しかし、荒いとゴミが入りやすくなってしまい強度が落ちますのでこのトレードオフかと思います。
今回、私はこれを買いました。メッシュだと目が荒いものがAmazonで売ってないのでハニカム形状になります。ハニカム形状ですと高強度で優れた剛性、優れた耐衝撃性と振動減衰が得られるので大きめの穴を開けられます。(スイスポのグリルも大きなハニカム機構ですし。)
このハニカムメッシュの数字を使って圧力損失を計算してみます。100km/hのときは39Paです。4mm間隔のメッシュを使う場合の3分の1以下の損失です!
手書きですがグラフにして比較してみました。上がメッシュ、下がハニカムです。x軸が速度でy軸が圧力損失です。
メッシュの圧力損失に関して、すでに計算されているかたが居ましたね。全く持ってこの通りです。
参考事例として、Nurburgring最速のFR市販車を参考にしてみましょう。メルセデスAMG GTです。グリルを見てください。メッシュなんかありません。10cm四方ぐらい空いています。
むしろ、市販車でメッシュを使ったケースはかなり少ないと思います。メッシュの特徴は製造、加工がし易いことぐらいかなと思います。
なので、目の細かい金網は買わないでください!目の荒い金網かハニカムメッシュがおすすめです!
グリルを加工
フロントバンパーを外します。
真ん中のグリルの部分は、ネジと爪で留まっているのですべてのネジを外して、爪を引っ張ればバキバキと外れていきます。
外したグリル
グリルを外した状態で取り付けてみましたが、シュラウドが丸見えになってカッコ悪い感じです。
5年前ぐらいに買ってほとんど出番がない電動マルチツールでぶった切ります。
(Amazonですでに取り扱いがないので同等以上の類似品を貼っておきます。お金に余裕があるならバッテリー駆動のほうが場所を選ばず使えるのでおすすめですが値段が倍します。)
Amazonで買ったときの値段は5800円でした。強力で良いのですがめちゃくちゃ音がうるさいです。
たぶん、全方位カメラを取り付けるための穴は別途ネジで留めてある別部品になっています。これはネジで外しておきます。
まずは、下の方から切りました。3分ぐらいで終わりました。切り口が汚いですが
まずは荒く切ってみましたが、どうせ切り落とすことになるから最初から根本を狙ってカットしちゃうのが良いです。わざわざ残さないで良いです。
平面になるようにカットしました。マルチツールの振動が早すぎて樹脂が溶ける感じがしてます。一番遅い速度なのですが。
根本を全部取りました。
これも3分ぐらい出終わりました。切ったところは汚いです。
上は、反省を活かして根本から一気にカットしました。こちらは4分ぐらいで終わりました。
グリルの強度がかなり落ちました。ふにゃふにゃです。取り扱いが難しいです。
切り口はこんな感じです。
今度はマルチツールにヤスリのアタッチメントを付けて削ります。
削る前
削った後。荒い目のヤスリを使いました。15分ぐらいかかりました。結構平面になりました。
黄色のマスキングテープを貼ってあるところは、グリルを裏返すと傷らだけになる部分なので必ず保護したほうが良いです。補修をするのは大変だと思います。
ズームアップ
一旦、どんな感じにこの削った部分が見えて、どの程度の隙間が有るのかを確認するためにメッシュを取り付けて仮組みをします。
買ったハニカムのメッシュ。1年前ぐらいに買ったけど、グリルの加工が面倒だから放置していた品物。
適当に切って重ねてみました。パッと見た感じはなんか良い感じ!
とりあえず裏からインシュロックで固定します。
結果的にはこのぐらいのインシュロックで固定しました。メッシュの余った部分はニッパーで切り落としました。
外出の用事があったので、元に戻して見ました。グリルがないとナンバープレートが付けられないので公道を走れないので面倒です。まとまった時間が無いと加工できません。。。
正面から見ると全然違和感無いです!
ちなみに下側はグリルを設置する予定は無いです。インタークーラーむき出し。
一旦、削った部分の処理はしていないですが完成。
次のステップ
見た目の細かいところを気にしないのであれば、これはこれで1つの完成形かなと思います。
ここまでは数時間で終わったので良かったです。
このあとの仕上げの処理がとても大変なので、別の記事にしてあります。
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