DIYでバッテリー交換!3年8ヶ月、電圧12.49Vで決断!評判のPanasonic Caosに交換し、交換手順を徹底解説!

メンテナンス
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皆さんこんにちは、スイスポくんです!DIYカスタムを愛するZC33Sオーナーの皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

さて、うちのスイスポくんも新車納車から3年と8ヶ月が経過し、走行距離は30,582kmとなりました 。

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保管は東京の屋根付き駐車場という恵まれた環境ですが、そろそろバッテリーの「突然死」が怖い時期です。

念のため手元のテスターで電圧を測ってみたところ、12.49V。まだエンジン始動に問題が出るレベルではありませんが、安心安全のためにも交換を決断しました。

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ちなみにCCA(コールドクランキングアンペア)は計測器が手元にないので、今回は電圧値のみで判断しました。

バッテリー選定:小型化を断念し、安全性重視で同型のCaosへ

ZC33Sの純正バッテリーは「46B24L」です。

本当はフロントの軽量化も兼ねて小型バッテリーに交換する選択肢もありましたが、ZC33Sは充電制御車であり、オルタネーターの発電性能や、最近の車の電子制御システムへの負荷を考えると、性能と容量を確保する方が得策と判断しました。特に小型化したとしても、サーキットでのタイムに大きな差は出ないという結論に至りました。

そのため、安全性を最優先し、同じ「B24L」サイズで評判が良く、容量・充電性能・始動性すべてにおいて純正よりも機能アップとなるPanasonicのフラッグシップバッテリー『caos/C8』に交換することにしました。

届いたバッテリーの外箱。新品だからといって傾けたりしてはいけない。

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新しいCaosバッテリーの電圧は、当然ながら元気いっぱいの12.74Vでした 。

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今回使ったテスター。クランプ機能が欲しかったので。

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今回、アマゾンでバッテリーを買いました。古いバッテリーを着払いで送付できる伝票が入っていたので処分も楽です。

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新しいバッテリーには取っ手がついています。スイスポの場合はバッテリーを囲うケースがあるので最初に取り外してしまったほうが交換作業が楽です。

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バッテリー型番の読み方

バッテリーの形式に記載されている英数字は、そのバッテリーの性能や物理的なサイズ、端子の配置を示す重要な情報です。ZC33Sスイスポの標準搭載バッテリーは「46B24L」ですが、この形式を例にとって各記号の意味を詳しく解説します。

この形式は主に4つの部分に分かれています。

形式構成要素意味
46最初の2桁の数字性能ランク
B次のアルファベットバッテリーの大きさ(短側面の幅と高さ)
24次の数字長側面の長さ
L最後のアルファベット端子の向き(極性)

1. 最初の数字(性能ランク)

形式の最初の2桁(例:46)は、そのバッテリーの性能を表しています。

  • 詳細: この数字は、数字が大きいほど性能が高いことを示します。
  • 基準: ZC33Sの純正バッテリーが「46」なので、交換する際は「46」以上の数字であれば性能面で問題ないとされています。

2. 次のアルファベット(バッテリーの大きさ/幅と高さ)

次のアルファベット(例:B)は、バッテリーの短側面の幅と高さを表す記号です。

  • 記号とサイズ: 記号はAからHまであり、「B」の場合は、幅129mm × 高さ203mmとなります。

3. 次の数字(長側面の長さ)

その次の数字(例:24)は、バッテリーの長側面の長さを表します。

  • 詳細: 「24」は240mmという意味です。
  • 小型化の例: 1サイズ小型化する場合は「60B19L」に小型化された例がありましたが、この「19」は長さが190mmになることを示しフロントの軽量化に貢献します。

4. 最後のアルファベット(端子の向き)

最後のアルファベット(例:L)は、バッテリーの端子の向き(極性)を表しています。

  • 詳細: 端子の向きは「L(左)」と「R(右)」で表されます。
  • ZC33Sの場合: スイフトの場合、バッテリーをエンジンルームに置いた時に、端子がエンジン側にあり、プラス端子(+)が前、マイナス端子(-)が奥という配列になります。ZC33Sに標準で装着されている純正バッテリー「46B24L」も、極性位置を示す「L」の表示が含まれています。

このように、形式の数字やアルファベットを読み解くことで、車に適合する性能(46以上)、適切なサイズ(B24)、そして端子の配置(L)を持つバッテリーを選ぶことができます。車に不適合なバッテリーを選ぶと、電源コードが届かない、または性能不足でエンジン始動装置(オルタネーター)に負荷がかかるなどの不具合が生じるリスクがあるため、形式の確認が重要です。


バッテリー交換詳細手順

バッテリー交換はDIYで可能ですが、手順を誤るとショート(短絡)による火災や火傷につながる大変危険な作業です。また、バッテリー液には希硫酸が使用されています。

作業に入る前に、以下の安全準備を徹底してください

  1. エンジンを止め、キーを抜く。ライトなどのスイッチは全てOFF。
  2. 保護メガネとゴム手袋を必ず着用
  3. パーキングブレーキをしっかりかけ、平坦な場所で行う。

交換に必要な主な工具

  • 10mmレンチ/スパナ:端子ターミナルのナット用。
  • 8mmレンチ/スパナ:バッテリーステーのナット用。
  • メモリーバックアップ機器:時計、オーディオ、ナビ、ECU設定を保持したい場合に準備。
  • 絶縁できるもの:軍手やビニールテープなど。

1. メモリーバックアップの接続と端子取り外し

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最近の車は電子制御されている機能が多いため、バッテリーを外す際はメモリーバックアップ機器を接続します。

  1. バックアップ機器のクリップを、古いバッテリーのプラス端子(+端子)、マイナス端子(-端子)のターミナル部にそれぞれしっかりと接続します。
  2. まず、マイナス端子(-端子)から外します。 ターミナル部の10mmナットを緩めてケーブルを外します。
  3. 外したマイナス端子ケーブルの先端が車体の金属部に触れるとショートするため、すぐに絶縁テープや軍手などでターミナル部を保護します。
  4. 次に、プラス端子(+端子)を覆っているカバーを外し、10mmナットを緩めてケーブルを外します。
    • ショート防止の鉄則: マイナス端子が繋がっている状態でプラス端子を外そうとすると、工具が車体(マイナス)に触れた瞬間にショートします。必ずマイナスから外すことを徹底してください。
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2. バッテリーの取り外しとトレイの確認

  1. バッテリー本体を固定しているバッテリーステー(固定金具)の8mmナットを緩めて外します。ナットを落とさないように注意が必要です。

ナットは外しきらないほうが良いです。3mmほど残して起きましょう。ナットを外すことによって部品がばらばらになってしまいます。

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  1. 古いバッテリー(約10kg〜12kgあり重いです)を垂直に持ち上げてホルダー(トレイ)から取り外します。中身の液(希硫酸)が入っているので、傾けないよう慎重に運びましょう。
  2. バッテリーを外した後、必要であればトレイ部の清掃を行います。今回はホコリ汚れだけだったのでブロアをして終わりです。

外した古いバッテリーのバッテリー液は、マイナスドライバーで示しているところでした。全然抜けてはいなさそう。

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3. 新しいバッテリーの取り付け

取り付け作業では、必ずプラス端子(+端子)から接続します

  1. 新しいCaosバッテリーをホルダー(トレイ)に置きます。
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  1. バッテリーステーを取り付け、8mmナットで固定します。締め付けトルクは3.3 N・m程度が推奨されています。締め付けすぎるとバッテリーに負荷がかかるため注意が必要です。今回は、ロングソケットが無く、スパナでしかネジを回せなかったので感覚で締めてます。3.3Nmはかなり緩めです。
  2. 絶縁していたプラス端子ケーブルを外し、バッテリーのプラス端子に接続し、10mmナットでしっかりと固定します。締め付けトルクは5.0 N・m程度を目安とします。締め付けすぎないように注意しましょう。こちらは、緩すぎると接触不良や脱落につながるのでしっかりトルクを確認して締め付けましょう。
  3. 最後に、マイナス端子ケーブルを接続し、10mmナットで固定します。こちらもトルクは5.0 N・m程度です。
    • 接続順の鉄則: プラスから取り付け、マイナスを最後に接続します。
  4. 接続後、端子ターミナルに錆止めグリースを塗布すると腐食防止になります。
  5. メモリーバックアップ機器を取り外します。

新しい取付完了後の写真

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4. ECUの再学習と設定(10分ルールに注意)

バッテリーを交換する際、端子を外している時間が10分を超えてしまうとECUがリセットされてしまうことがあります。今回の作業では、私はタイマーをセットし、10分以内にプラス端子接続まで完了させることができました。

もし10分を超えてしまった場合や、設定が消去された場合は、以下の再設定が必要です。

  1. パワーウィンドウのAUTO機能学習:ウィンドウを全開にした後、スイッチをUP側に15秒以上保持するなど、車種ごとの手順で学習させます。
  2. 時計/トリップメーターの設定:コンビネーションメーターを使って設定します。
  3. ECU学習(アイドリング/ECMトラック学習):特に10分以上経過した場合、ECUが再学習する必要があります。エアコンスイッチをOFFにし、エンジンスタートボタンをON(2回押し)の状態で40秒以上保持し、その後OFF(1回押し)で10秒以上保持するなどの手順が必要です。学習中はアイドリングが不安定になることがありますが、解消されます。

まとめと古いバッテリーの処分

新しいCaosバッテリーに交換後、エンジンを始動してみると、セルの回りが交換前と比べて力強くなっているのがすぐに体感できました。バッテリーは電気部品の大元であり、常にパワフルな状態が、セルモーターやIGコイルなど電気系統への負担を減らすためにも理想的です。

取り外した古いバッテリーは、自治体では回収してもらえません。電気エネルギーや希硫酸が残っている危険物なので、購入した販売店やガソリンスタンド、専門業者などに引き取りを依頼する必要があります。

DIYでのバッテリー交換は費用を抑えられますが、ショートや怪我のリスク、そして交換後の設定作業など手間がかかります。少しでも不安な場合は、プロに依頼するのが安全で確実です。

皆さんも、3年を目安にバッテリーの状態をチェックし、早めの交換で安心安全なスイスポライフを送りましょう!

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