概要
- MT車は少なくとも10年以上前からクラッチを踏みながらじゃないとエンジンが掛からないようになっています。
- シフトを入れっぱなしの状態でエンジンをかけると、エンジンとミッションがつながってしまって車が動いてしまうなどの問題があるから安全のためにそうなっています。
- しかしながら、暖気などでいちいち車に乗らないでエンジンだけをかけたい場合があるのも事実です。なので、クラッチスタートキャンセラーを付けます。
基本的な考え方
クラッチを踏んでいるかどうかのセンサー部分の信号を、直結してしまってクラッチをずっと踏みっぱなしの状態と認識させてしまえばよいかと考えていました。
しかしながら、最近の車は色々電子制御が入っているようで、クラッチを踏んでいるときには電流を消費してしまうようです。なので、エンジンを掛けるときだけキャンセラーを発動するようにする必要があります。(ずっとクラッチを踏みっぱなしの状態にしておくと、1週間でバッテリーが上がるという書き込みもあります)
それを証明するためには、エンジンをかけないじょうたいで、クラッチを踏んだときと踏んででないときでメーターの表示が変わります。
そして、zc33sの場合、クラッチを踏んでいるか踏んでいないかを判定するセンサが2箇所あるので2箇所分の処理をする必要があります。DIYでやろうと思いましたが、それぞれのカプラーの形状が違うので探すのが面倒だったり、加工が面倒なのでありものを買いました。
以下の商品を買いました。
設置方法
クラッチスタートキャンセラーを取り付ける部分は、クラッチペダルの上部にあります。
1日目
運転席下のステアリングコラム下のカバーを外します。右と左に下から上に向けてネジが2本付いているので、外してから少し強めに手前に引っ張れば外れます。
今回の作業対象の場所となるクラッチ根本
下からクラッチの根本を撮影した写真です。クラッチのセンサーは2箇所あります。
1.右上の白いカプラー
2. 左上にある円筒形部品の奥にあるカプラー(見えづらいです)
1に関しては見えるので、比較的簡単に外してクラッチスタートキャンセラーのケーブルを割り込ませます。
しかし、2番はかなり厄介です。というか、1時間以上挑戦しましたが取り付けられませんでした!
カプラーを外すために爪を押しながら引っこ抜こうとしても何故か抜けません。絶妙な爪を押す力加減と方向が必要とされているようです。
腕が傷らだけになりました。しかも、擦り傷なら良いですが、鋭利な部品が多くついているようで、深い切り傷が何箇所も付きました。
手袋をはめて作業していましたが、手袋では手先の感覚少し鈍ったり素手じゃないと爪を押す場所とかがわからないので仕方がないです。
スタンプで自主規制しないといけないくらい酷い傷です。この時点でかなり意気消沈しました。傷はできるし、取り付けはできないしさんざんです。
Web上の書き込みを調べると、下からやれば普通に交換できている人が多く見受けられました。すごいです。。。みなさんすごすぎです。
2日目
そんななか、頑張って先人たちの書き込みを探していると「メーターを外すと目の前にカプラーが現れる」という書き込みでした。
ということで、日を改めてメーターを外していきます。
メーターを外すためには、内張りを順番に剥がしていく必要があります。
まずは、ステアリング右下の内張りです。ETCのケーブルも全部取って、作業をしやすくしてからやったほうが良いです。
ちょうどこの内張り剥がしを入れている当たりに、写真の角度で入れててこの原理を使って力を入れるかんじです。
こんな感じで外れます。
次に、ステアリングの左下の内装を剥がします。ネジで1本止まっています。
ナビの枠が内張りと干渉するので、ナビも外します。ナビの外し方はこちらの記事を参照。
以下の写真のように、手を入れているところに引っ掛けて、手前に引けばフードが取れます。
フードだけ取れます。
メーターはネジ2箇所と、クリップで留まっています。まずはネジを外した上で、クリップが留まっている方向を確認しながら手前に引きます。
こんな感じで外れます。カプラーは外さないでも作業ができるので、宙ぶらりんにしておきます。
そして、上からダッシュボード内を覗き込むと。。。
見えました。左の黒いカプラーが2番めのカプラーです。右下に見えるのはすでに設置してある1番目のカプラーです。
2番めのカプラーを外したところ。黒くて見えづらいです。
2番めのカプラーに挟み込みます。
また、傷が増えてしまいました。。。。手袋すべきですね!
スイッチの取付
次に、スイッチを取り付けます。
空っぽのダミーのカバーを取り外して穴を開けます。
無駄に補強されているので、裏からニッパーで5分ぐらいかけて補強されているプラスチックを切り取ります。
下の写真は切り取った後です。
下穴を開けます。一番細い2mmの木工用ドリルでど真ん中に適当に穴を開けます。
私の使っているドリルはこちらです。DIYもするのでそこそこ高いもの。ホイールナットにも使えるのでタイヤ交換が楽になります。
ドリルの刃はこちらのを使いました。樹脂は柔らかいので木工用で十分です。
最終的には7mmぐらいまで穴を広げました。
次に、ステップドリルで穴を広げてちょうどよい大きさで止めます。車の内装をいじる場合はステップドリルは必須ですね。
ステップドリルだと綺麗に穴が空きます。ドリルだけだと、バリができちゃいます。
裏面。補強材がまだ残っていて平らじゃないので追加でニッパーで綺麗にします。
スイッチを取り付けてみたところ。上をON(クラッチスタートキャンセル状態)としました。
理由は、重力的に下がる方向を安全な方向にしたかったためです。
取り付けてみました。
内張りをもとに戻して完成です!
クラッチスタートキャンセル状態にしておくと、バッテリーを消費するらしく、1週間ぐらいでバッテリーが上がるという書き込みがあったので要注意です。
後日、以下の自動戻りスイッチに交換します。
追記: 自動戻りのプッシュスイッチに交換しました!
まとめ
- クラッチを踏まないでエンジンが掛けられるようになったので、暖気するときに便利です。
- 特に、夏や冬に重宝すると思います!
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